藤沢市土地開発公社の見直し始まる〜塩漬け土地を情報公開せよ〜

2月8日 藤沢市議会議員全員協議会で「藤沢市土地開発公社の今後のあり方について」の考え方が示された。
資料はここ↓に公開されている。(morticianさん、いつもありがとうございます。)
http://fujikama.coolblog.jp/2013/JAN/20130208.htm
土地開発公社の取引を議会説明をすることにしたことを高く評価する
善行土地取得疑惑のような事件を再発させないために、議会説明によって透明性を高めようという鈴木市長の姿勢を支持したい。
土地鑑定を二重化するのはポイントを外しているように思える
同資料に特定の土地鑑定は2者に依頼するとあるが、これは冗長ではないか。国家資格である不動産鑑定士による結果のばらつきは本来あってはならない。
善行土地問題では鑑定士が不適当な前提を置いて鑑定したことによって異常に高い値がついたことが問題の一つだが、担当した鑑定士は「報酬は15万2500円だった」と証言している(2012/2/21百条委員会)。この鑑定は無道路地で周辺に生産緑地があることなど鑑定作業が困難な事案だった。困難な仕事を安い報酬でやらされたことが、いい加減な鑑定になった一つの理由なのではないか。勿論、だからといって小林鑑定士のアウトプットは決して正当化されないが、市の(正確には土地開発公社の)鑑定業務の依頼と報酬もまた不適当だったのではないのか。
ヤミクモに鑑定を二重化して2倍の鑑定料を支払うのではなく、鑑定業務を類型化して正当な報酬を払うのが得策ではないか。
土地開発公社の見直しに着手したこと を高く評価する
バブル期に機動力を持って土地の先行取得をするために作られた土地開発公社は、今の時代にフィットしないものになっている。これから廃止も視野に入れて今後の方策を考えるとの方針が今回示された。三年かかってもいい。十分な検討をして、より良い藤沢にしてもらいたい。
塩漬け土地を情報公開せよ
マクロに人口が減り、市の収入が減る中で新規のハコモノや道路事業は減るトレンドになるのが当然なわけで、海老根体制下で作られた総合計画が廃止され、新たに「市政運営の総合的な指針」が一年掛けて作られるわけだし、保有土地の妥当性も見直さなくてはならない。資料によれば土地開発公社は簿価で82億円もの土地を所有している。そのうち新しい「指針」に基づく事業で使われる土地はどれだけあって、不要な土地はいかほどあるのか。広く公開して議論を進めるべきである。