マス・コラボレーションが世界を変える

昨日(10月23日)日経デジタルコアが共催する講演会に行ってきた。
題して:

「『ウィキノミクス』が世界を変える〜公共部門にも広がるマス・コラボレーション〜」

ウィキノミクス』の共著者アンソニー・ウィリアムズの講演と、それに先立ち、映画「Us Now」上映があった。(ネットで観れます。後述)

いやぁ、感動した。世の中、こんなに進化し始めているとは知らなかった。
Wikipediaが世界中のボランティアによって素晴らしい百科事典に育っているのは知っていたし、よく利用させてもらっている。
SNSが新たなコミュニティーの形として定着しているのも知っていたし、使っている。

しかし、、、

Zopaというシステムの上で、カネの貸し借りが効率的に行われているとは知らなかったし、
(貸し手は自分で誰にいくら、利率何%で貸すかを決める)
EbbsFleetというサッカーチームは、ファンがネットで投票して戦術(選手起用)を決めるなんて、知らなかったし、
(しかもこのチームは強くなったらしい)
カウチサーファーというシステムでは旅行者がボランティアの家に泊まれるってのも驚きだし、(こりゃぁ、安く旅行できるぞ!)
In Your Handsというイベントでは、自治体の予算執行(予算の配分)を住民の投票で決めるってのにはひっくり返った。

全部に共通して言えることは:

 (ITの助けを借りて)善意のユーザーが自ら参加してちょっとだけボランティアすれば、世の中はすごく良くなるし、何よりパブリックなことに参加できて楽しいじゃないか。

ということだ。

うまく広げてゆけば:
政府も地方自治体も、より市民の意思に近い動きにすることができそうだし、
会社の枠にとらわれない、自由な働き方ができるようになりそうだし、
夢は大きく膨らんだ。

もちろん、進歩には常にネガティブサイドがある。

カウチサーファーに参加することには大きな危険を伴う。
Zopaで貸し倒れしたら、(借り手は信用を失うというペナルティを受けるが)カネは戻ってこないだろう。
ネットにアクセスできない人は政治に参加できないのか・・

それでも、うまくやる手はありそうな気がする。

是非、興味がある方は、映画「Us Now」をネットで観て欲しい。1時間の英語のビデオだが、日本語の字幕付きバージョンもある。(この字幕もボランティアが徹夜コラボで付けたんだそうだ)

http://netsquared.jp/
からどうぞ。ネットスクエアード東京ってのはこの方面のボランティア組織だ。