善行の土地取得疑惑は地域経営会議にまで波及

今日は、藤沢市善行地区 地域経営会議の全体集会に参加した。
私は善行地区の住民ではないのだが、昨年末から新聞・テレビで話題になっている「善行6丁目の土地を事業目的もなく、藤沢市土地開発公社が適正価格の約3倍で先行取得した疑惑」に関係することがここで議論されるというから、行ってみたのだ。

地域経営会議は、自治会長さんや公募に応じて選ばれた委員がボランティアで町づくりを議論して市に答申する機能を持っている。土地取得疑惑の対象の土地の使用目的がこの地域経営会議で提案されるかもしれないというのだ。

土地取得の疑惑については市議会でも散々取り上げられ、住民監査請求も出され(結果、監査役の合議が整わず却下された)、横浜地裁住民訴訟にまで発展している。原告は住民監査請求結果を不服とする原田タケル氏だ。
誰が考えても、そんな土地の使用目的を善行地区の人が提案などすべきではない。
裁判の行方によっては、市は問題の土地を買えなくなる。
地域経営会議で議論する話題ではない。市議会と裁判で白黒付けてくれってぇことだ。
(多くの参加市民も異口同音にそう言っていた)

ところが、、、

今日、地域経営会議が提案した「善行地区地域まちづくり実施計画(素案)」のNo.20には「ぜんぎょう里山づくり事業」があり、善行グリーンネットワーク構想が示された。

写真右上に「里山づくり」の丸が点線で示されている。疑惑の土地はこの丸の中にある!

フロアの一般市民から「6丁目の土地は善行では議論しない。計画案の中に6丁目の土地が含まれないことを明言しろ」との要求が多数出された。拍手まで巻き起こった。

それに対して定永委員は「6丁目の土地は、自然のまま残すという意味で丸の中(計画素案の中)に入っている。設備は作らない、ということだ。」と説明した。

当然、市民からは反対意見が出て、今度は温井委員は「6丁目の土地は畑であるから、里山には含まれないと思っている」と言う。

「委員長が答えろ!」とヤジが飛んだが、板垣委員長は無視。

その後、こともあろうに、原田タケル・トモコが配布したビラに地域経営会議の委員リストが書かれていることが「個人情報だ!」とホコ先をかわして集会を締めくくった。
(原田トモコ市議に事後聞いたところによると、委員リストは、善行の市民センターから開示されたものだそうだ。開示の条件は特に無かったと聞いている。)


どうにもすっきりしない会議になった。
各委員の意見が一致しないことは、しばしばあるだろう。あってもかまわない。
一致しないなら提案から外すのが筋だろう。
定永委員はなぜ、世間に通らない横車を押してまで、問題の土地を計画に織り込みたいのか、板垣委員長はなぜ明言しないのか、そこは全くわからない。動機がわからない。推察になるが、市から圧力を掛けられているのではないか、と考えるしかない。
関水市民自治部長は、市議会で「善行市民の発意で6丁目の土地の利活用が議論されている」と説明している。関水部長は事業目的の辻褄を合わせるために、善行市民に圧力をかけているのではないのか。もしそうなら、とんだ「市民自治」だ。即刻、懲戒免職にすべきだ。


なんとも地域経営会議の方々は気の毒な仕事をさせられていることだ。
そも、土地取得疑惑は、矢嶋市議と海老根市長と新井副市長らが中心人物だ。善行の市民は関係のないところで起きた事件。土地取得に「事業目的が無い」ことと、「取得価格が適正価格の約3倍」であることが問題になっている。その問題の一つ「事業目的」を善行市民に後付けしろ、というのが市の市民自治部(関水部長)がやっていること。趣旨が無茶苦茶だ。


市長の尻を市民に拭けと言うのか・・・やめてくれ!

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ここから後日談です。
実は当日、上述のように強硬突破をしようとしている定永哲雄委員が説明する姿を写真に撮ってあったのですが、定永氏に文書で、「写真をここhatenaのブログに掲載させて欲しい」とお願いしましたところ、文書で断られました。「許可しない」と。

本来なら、善行の未来を形作るというとても名誉な仕事をボランティアでされているはずです。地域経営会議の委員として提案したご本人が、自分の写真を公表されたくないとおっしゃる。
よっぽど、やっていることに自信がないんでしょうね。

多分、ご自分でも後ろめたいと思っているのではないでしょうか。これは推測ですがね。

定永哲雄氏には、このトピックのURLを文書で告知してあります。
反論があれば、お待ちしてます。