友人が会社を辞めるという

友人が、会社を辞める、という。
やりたいことが、ある、と。
俺も彼が不遇であるのは知っている。
でも、それが理由ではない、と。
とても優秀なのだが、上司と常に折り合いが悪い。
でも、それが理由ではない、と云う。
やりたいことが、ある、と。
それはなにか、と、問う。
非情なまでに、明晰な答えが返ってくる。

俺は、おまえの味方だ。
俺は、、、
俺は、おまえが好きだ。
一緒に仕事をしたい。
良ければ、俺の部署に引き入れる。
考え直してくれないか。

・・・・
ありがとう。
ほんとに、ありがとう。感謝している。
世話になった。恩返しができるといいが・・
でも、悪いな、俺は行く。
業界は狭い。
いつでも会える。また、会おう。


そういって、電話は切れた。