藤沢市善行の土地取得疑惑を巡る100条委員会の経過をご報告

さて、ご無沙汰してしまいましたが、善行土地取得の疑惑に関して、100条委員会が進行中であります。
既に3回の委員会で証人喚問が行われ、あと2回の委員会日程が決まっています。
次回第4回は9月12日午前9:30から。
その次 第5回は10月6日9:30から。

これまでの100条委員会で、幾つかの「わかったこと」、「証言が食い違う点」が出てきています。以下できるだけ簡潔にこれまでわかったことを整理してみようと思います。

不動産鑑定士の後悔
市の土地開発公社の依頼を受けて、問題の土地を1億円だと鑑定した不動産鑑定士が興味深い証言をしています。曰く:
土地の売買に携わる人なら、問題の土地が道路に接していないこと、もし開発するなら道路用地を別途収用しなくてはならないことは、当たり前過ぎて、敢えて口にも出さなかった。市の用地課はそんなことは百も承知だと思っていた。だから、接道を前提として1億円と鑑定した。まさか、道路用地の確保に動いていないなんて・・・考えられない。

おい、おい。ちゃんと仕事しろよ、って感じです。市が非常識なのか、不動産鑑定士が怠慢なのか、は私にはわかりませんけれども。

◆板垣自治連会長と舘野市民自治部長の「なすり合い」
この二人は、真っ向から証言が食い違います。
どっちかは嘘つき、ということになります。

板垣自治連会長の証言要旨:
市には「市民農園の用地を確保してくれ」と陳情した。「買ってくれ」と言った覚えはないし、候補地を幾つか挙げてみたことはあるが、問題の6丁目の土地を指し示したことはない。

舘野市民自治部長の証言要旨:
板垣氏が陳情を提出し、受理した時、何だか具体的な候補地の腹案がありそうな口ぶりだったので、「もし具体案があるなら教えて欲しい」と伝えてもらった。すぐに(陳情の翌日)板垣氏が市役所に来てくれて、6丁目の土地を候補として挙げた。ここから用地購入の検討が始まった。

どっちが嘘つきか??
現段階で判明していませんが、板垣氏に「明細地図上で候補地にどう丸を付けたのか、具体的にここ(議場)でやってみてください」と原田市議が詰め寄った時、板垣氏は逃げました。「正確に再現できないので、それはできない。」と。これは、何だか、直感的には、嘘つきが言い訳の上塗りをしている姿に見えなくもなかった。(単なる個人的観測です。)

◆市は事前の証言調整をしているのか
多くの市側の証人は、宮戸市議の「証言の事前シミュレーションとかしてませんか?」という質問にはっきり「ノー」と答えた。

しかし、善行市民センターの鈴木啓之センター長は、「市が議会の前に答弁を調整するのは当たり前で、私も参加した。新井副市長も参加していた。と証言。

ここも非常にスッキリしない点です。市は証言内容について指示しない限りにおいて、事前に100条委員会証言のシミュレーションをしてもいいのか?

以上、何点かスッキリしないポイントを挙げました。
100条委員会を始められて良かったですよね。
やってみたら、これだけ不明点が出てくる。
100条開始前に、「市長は説明責任を果たしていて、100条委員会は不要」と主張していた議員の皆さん、ちょっと反省して下さいよ。

次回の100条委員会は9月12日午前9:30から、です。