新聞が書けない百条委員会の内幕:また「記憶にない」

4日に、善行土地取得疑惑に関する百条委員会の証人尋問が行われました。
これまでの証言から食い違う点を洗い出して、食い違う証言者同士から同時に改めて証言を求めるという、厳しい追及がなされたことを高く評価したい。辛い仕事だったと思うのですが、百条委員の皆さんは藤沢のためにそれを敢行された。ありがとうございます。

善行市民センターの中山氏と農水課の板垣氏の証言は、食い違いが改めて確認されただけではなく、新事実として市の幹部による答弁調整の様子が明らかになった点でショッキングな内容だった。

農水課板垣朋彦主査(08年当時)氏は、(すでに左遷された沖山部長の下で)この土地取得の経緯をメモに記録した人。そのメモには「善行自治連会長は(陳情作成に当たって)矢嶋市議(当時)に名前を貸しただけ」と中山氏が話したと書かれている。

中山氏は「自治連会長は忙しく、あまり話を聞けなかった。名前を貸した、との発言は記憶がない」と説明した。

『記憶がない』という証言、、、これは古くから政治家の逃げとして使われてきた手口。都合が悪いことは忘れたことにしよう、という風に聞きますよ、私達は。もしそうではなく真っ向から真実のために戦うつもりなら『そういう事実は無い』と証言するはずですからね。中山さん、あなたは逃げた、という風に聞こえました。

板垣朋彦主査は、中山氏と共に、議会答弁調整で市幹部から答弁の調整を受けていたことも証言しています。副市長・長瀬経営企画部長から都合の良いストーリーを提示されて、「それで行こう」って指示されたら、中山さんを含めて普通の役人は従ってしまいますよね。私は中山さんを問責要求したりしませんよ。経営企画部長と副市長が問題なのですから。

次回の百条委員会は11月18日に開かれます。傍聴に行きましょう。

毎日新聞藤沢市土地開発公社:私有地取得 証言食い違い鮮明に−−議会百条委 /神奈川
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20111105ddlk14010216000c.html

【神奈川新聞】善行土地問題で口裏合わせの会合、百条委で職員が証言、自治会長発言翻す/藤沢
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1111050006/