藤沢市百条委の進展は遅い

藤沢市議会の百条委員会は調査の進展が遅すぎる。

今日一日かけて証人喚問して、小さな新事実で分かっていたことを確認できたという程度の成果はあったが、重要な不明点については斬り込むことができなかった。中間報告書を発行して百条委の確信と疑いを明示した後で行った証人喚問としては、証人に言い訳をさせることに終始した感がある。真実の究明は進まなかった。

今究明すべき重要な不明点は:
 何故、板垣力善行自治連会長は偽装陳情までして問題の善行6丁目の土地を買わせる必要があったのか。また共謀者は誰か。
 鈴木善行市民センター長の証言が信ぴょう性が高いと中間報告で認定しておきながら(つまり陳情翌日の土地特定9月19日は存在しなかった、多くの関係者が偽証している可能性が高いのに)、何故・どのようにその大掛かりな偽装が口裏合わせされたのか、切り込めなかった。

市長選の告示日(2月5日)が近づいているが、市長選の前に、訴追できるメンバーは誰と誰なのかを明確にすることが重要だ。百条委の日程は告示までにあと一回(2月3日)しかない。これで訴追対象を確定できるのか。

板垣自治連会長が市民農園を要望する陳情を「偽装」したことは既に証明されている。自治連の総意を偽装しようとしたが、総意ではないことがとっくにバレて、板垣氏は自治連に謝罪している。板垣氏の証言は回を追うごとに細部で変化しているので、偽証罪に問うことも可能だ。(氏は民間人で自治連会長もボランティアなのだろうから、実際訴追するかどうかは微妙な判断になるだろう)とは言っても、板垣氏が単独でこの不当な土地購入を推進できるはずもなく、共謀して不当な土地購入を成し遂げた人間が必要だが、それが特定されたとは言い難い。

海老根市長は、今でこそ「善行土地取得は私が決めた」と言っているが、それがどう変化するかはわからない。新井(当時)副市長は、今日も土地購入の検討過程には瑕疵はないと主張している。誰が責任を取るべきなのか、全く不明確なままだ。

海老根市長が、まかり間違って2月の市長選に勝つことがあったら、2月以降、真相究明の手は益々鈍るだろう。
百条委には当初からの「市民の真相究明の声に応える」という高い意志を再度確認いただきたい。
私、市民としては、海老根市長再選を阻止することに全力を傾けたい。