新聞は書けない百条委員会の内幕:無作為の犯罪?そんなはずはない、

善行土地問題の価格決定の経緯はつぶさに2月21日の百条委員会で調査された。
しかし、釈然としない思いが傍聴者の間に拡がった。皆ボソボソとつぶやく「わからねぇな。なんで?」

「わからない」と感じさせるのは、以下の2点が矛盾して見えるからだ。
1. 2/21の百条委員会の証言を100%信用することにすると、土地価格決定の経緯をつぶさに証言であぶり出した結果、縦割り行政というか自分の持ち場を極限まで小さく設定することによる三遊間に「無道路地であること」が落ち込んで、誰も無道路地問題を解決しようとしないままに宅地並み価格が設定された、ということになる。しかし、特に誰かの意図で市公社による買取価格を釣り上げたわけではなく、「組織的な間違い」によって、異様に高い買取価格になってしまった。
2. 土地取得のキッカケとなった矢嶋(元)市議の口利きは、(あたかも別途に偶然起きたかのような)善行自治連会長による(住民総意ではない)偽装陳情に連鎖し、購入対象の土地を特定した責任者も不明確なまま、一部の担当者は「上からの指示で買う」と聞かされながら、土地購入を決定した。

2.はこの土地売買を努力して(口利きや偽装陳情してまで)正当化しようとする大きな意志の存在を示唆する。
その大きな意志が利益を貪るためには高値で買い取らないと成就しないにも関わらず、1.は、単に組織的な間違いで高値で買ってしまった、ごめんなさい、という構図を示す。

だから、傍聴市民は「わからねぇな。」とつぶやくことになるのだ。

私は、この百条委員会を(会社の休みを取ってまでして)ほとんど全て傍聴してきた。
証言の信ぴょう性は現場で聞かないとわからないからだ。
私の皮膚感触は、多分、上記の1.と2.は、共に真実だろうと告げている。
ここには違う議論もあるだろう。真摯に議論したいと思う。反論・異論をお待ちする。

もし、1.と2.が共に真実ならば、以下の最終的な落とし所がおぼろげに見えてくる。
2.の暗躍する大きな意志は「当該土地を買って欲しい」と思っていただけで、「暴利を貪ろうとは思っていなかった」ということになる。
そうなら、土地取引を適正価格に引き戻すか、または、土地取引を無効としてもとへ戻すことが解決法になる。
元地主のM氏はどう答えるだろうか?