鈴木市長の初動に注目したい

藤沢市の新市長、鈴木つねお氏の施政方針が議会に示されました。↓
http://www.geocities.jp/daigiri120331/20120305.htm

簡潔な文章の中に、強い意気込みが感じられる内容になっています。

> 「法とモラルを守る藤沢」を一刻も早く・・・幾多の事件の真相究明と処分を行い、市民財産の損失に対してはこれを回復させます

正に、このために市民は鈴木さんを新市長に選んだのでしょう。
善行土地問題に加え、旧江の水跡地の取得問題(事業計画を市職員が偽装)も、鵠沼橘のマンション用地買収の異常な高値も、全て、前市長の行いを総括した上で、新しいスタートを切りたいものです。期待しています。

> 地域経営会議や総合計画はスタートしたばかりではありますが・・見直し・・・市民参画の体制の構築を図ります。

全くその通り、と我が意を得た気持ちです。
地域経営会議に検討事項を投げる市のファシリテーター能力が問われる局面にもかかわらず、前市長は非常に広い範囲の検討を同会議に求めておいて、かつ、その検討内容を市民自治部がコントロールするというダブルスタンダードでこれまでは進んできました。真の市民参画とは何かの検討を進める必要があります。

一方で、市議会では予算審議の中で、地域経営会議への来年度補助金予算が今年と同じように付けられようとしていることに反対の意見が上がっています。注目しましょう。

> 市庁舎再整備に関する民間アイディア募集の取りやめ

一見すると民間意見をブロックしたように見えるかもしれませんが(議論のあるところでしょうけれど)、私は、ファシリティーマネジメントの方向性は善良な市(市長も企画部門も実施部門も善良であれば)が、オープンな議論の末に、決めれば良いと思っています。重要なポイントは市が善良であることと、オープンに議論がされることであります。今回中止された民間アイディアの募集は、ともすれば特定の民間に利益誘導されることになりかねないので、個人的には中止で正しいのではないかと思っています。

新市長は、全体に良い方向へ導いていただけると信じていますけれども、政策も芸術も「神は細部に宿る」のですから、今後も継続して市民全体が市長と市議会を見つめて行くことが重要だと思います。

市議会だより」が刷新されて、市議の個人名・会派によってどういう意思決定がされているかが少し見やすくなりました。
身近な行政の話題として、藤沢市民の多くの方が関心を持ってくれたらいいなぁ、と思う、今日この頃です。