どう観てもおかしい:旧江の水跡地取得未遂事件の顛末

旧江の水跡地取得未遂事件について続報です。

11月9日に開かれた市議会代表者会議の資料が入りました。↓
(いつもmorticianさんありがとうございます)
平成24年11月10日(土) 藤沢市津波避難ビル用地問題
関連新聞記事等(再調査結果はまた尻切れトンボ)
http://www.geocities.jp/daigiri121130/20121110.htm
この↑リンクは切れています。復活までの間、これ↓を参照下さい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121110-00000009-kana-l14

新聞記事にあるように「職員の話に食い違いがある」ことを放置して調査を終わろうとしているのが最大の疑問ですが、それ以外にも不自然な点が多々あります。

調査対象者は二人だけ
問題のバックデートされた書類に合議・承認者として関与した人だけでも18人いる。(この18人は3月16日付けで厳重注意処分を受けた)
どうして、今回の再調査で聞き取り調査をされたのは二人だけ(杉渕前計画建築部長と石原都市計画課長)なんだろうか。
二人に話を聞いただけで食い違いが出るのに、何故、広く関係者に話を聞かないのだろうか。

杉渕前計画建築部長は逃げている
今回の調査で「取得しようとしていた土地が前市長の後援会の関係者が絡んでいる土地と知っていたかどうか?」という質問に対して、杉渕氏は、「聞いたのはかなり後だったと思います。公社に取得依頼を出したときには、知っていたかどうかは覚えていません。」と答えている。どうして、こんな重要なことを覚えていないのか。国土法による届出(その土地をマンション用地として売りますよ、という届出)によって理事者(市長・副市長)が土地取引を知った上で、理事者指示でアクションを起こしていることは当人も認めているにもかかわらず、その市長の後援会関係者が土地に絡んでいることを「知っていたかどうか覚えていない」のですか?こんな記憶力の人に部長しててもらっては困ります。日に何十回も同じようなことが起きているんですかね?それなら「覚えていない」のもわかるような気がしますけど、まさかそんなわけないでしょう。市が、(当時の)市長の後援会関係者が関与する土地を買おうという状況に、特別な緊張感なく仕事できるのならそのセンスを疑います。
杉渕さん、実はそんなことないですよね。「記憶にございません」という古典的な逃げ口上を言ってみただけですよね。
逃げてはいけませんよ。既にあなたはこの件で処罰されている。気持ちよく、全部語りませんか?

何故、市は密室で市議会への説明をするのか
11/9の「市議会代表者会議」で、市は議会に今回の調査結果を説明した上で、調査の幕引きに向かおうとしています。この会議は密室で、市民は傍聴にすら入れません。うやむやにしようと、市の誰かが考えた結果、この場を選んだのではありませんか?

この土地の鑑定書は未だに公表されていない
横浜地裁がこの旧江の水土地に関して、8月1日の判決で、市が土地開発公社に発注した時の情報を公表するように指令しました。
予算金額が4億6千万円だったことは既に公表されていますが、約42万円/平米という周辺土地価格からすると約2倍の値段が何故ついたのか、土地鑑定書の公開が待たれるところです。この鑑定書も何故かまだ公表されていない。8月の判決への対応ですから、ちゃっちゃとやって欲しい。何故、公表されないのか、隠れた意思の存在を感じるところである。

以上、今回の調査結果について、市民が知りえたことのみをベースに幕引きの不自然さを語ってみました。普通の感覚で、おかしいですよ、この幕引き。

だからこそ、神奈川新聞も毎日新聞も記事にしたわけでょう。
昨日も書きましたが、鈴木市長は「市民の信頼を取り戻す」と言っている。どうしてこんな不明瞭な後始末になり得るのでしょうか。